ウォーターグッズTOP > No.2 硬水って?軟水って? ~良く耳にする硬水と軟水の違いってなんだろう~

No.2 硬水って?軟水って? ~良く耳にする硬水と軟水の違いってなんだろう~

硬水と軟水ができるまで

何気なく買ったミネラルウォーター、少し粉っぽい、なんとなく苦手かも。
こんな経験をしたことはありませんか?
実はそれ、硬水・軟水の差なんです。

日本の水のほとんどが軟水で、ヨーロッパや北米には硬水が多く存在します。
これは、大地を形成する地殻物質が異なるためです。
天然水は、地中に染み込んだ雪や雨水が地層中で汚れやゴミをろ過し、地層中のミネラルを吸い取って湧き出ていますので、地域によって特徴が違うのです。

日本やイギリス等の島国は、滞留年数が少ないため地下水の硬度は低くなる傾向があります。
一方、ヨーロッパ大陸の地下水は、石灰岩地質が卓越し、滞留年数も長いため硬度が高い傾向があります。
また、海外のミネラルウォーターには炭酸ガスを含むミネラルウォーターも少なくありません。

「硬度」によって、硬水か軟水かが決まる

ミネラルウォーターには、カルシウムやマグネシウムなどのミネラル分が含まれています。
「硬度」とは、このカルシウムやマグネシウムなどのミネラル分の含有量を数値化したものです。
この「硬度」が、高いものつまりミネラル分が多い水を「硬水」、低いものつまりミネラル分が少ない水を「軟水」と呼びます。
つまりは、カルシウムとマグネシウムがたくさん入っている水が硬水、少ない水が軟水です。

理化学辞典では、細かい数値で分類されていますが、近年では便宜的に、
硬度100未満の水を軟水、
硬度100~300程度までの水を中硬水、
硬度300以上の水を硬水
と呼んでいます。

料理や食事内容によって、硬水と軟水を飲み分けよう

硬度100未満の軟水は、炊飯や和風だしをとるなど日本料理全般、緑茶を入れるのに適しています。
硬水で炊飯をするとご飯がパサパサになったり、緑茶の味や香りが十分に引き出せなかったりします。
硬度100~300中硬水は、洋風だしをとったり、煮物や鍋物をするのに向いています。
硬度300以上の硬水は、スポーツ後のミネラル補給や妊産婦のカルシウム補給に適しており、便秘解消やダイエットにも効果的と言われています。

水の硬度は食文化と密接に関連しており、肉がメインの西洋料理ではミネラルが不足しがちなため、ヨーロッパでは硬水でミネラルを補っています。
日本も食の欧米化が進み、食事だけではミネラルが不足しがちになる場合がほとんどです。
健康のために、食事によって、硬水と軟水を飲み分けましょう。

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